2009年8月31日 更新
プレスリリース
1. プレスリリース
日本ジオパークの認定について
平成20年12月8日
日本ジオパーク委員会
- 日本ジオパーク委員会は、以下の申請を認めました。
アポイ岳、洞爺湖有珠山、糸魚川、南アルプス (中央構造線)、山陰海岸、室戸、島原半島 - 認定された地域は今後設立される予定の日本ジオパークネットワーク (2009年2月20日設立予定) への加盟を認められ、ジオパークを名乗ることができます。
- これによって日本ジオパークネットワークの設立に向けて具体的な活動が開始されます。
7ジオパークの特徴
- アポイ岳
- アポイ岳は、プレート同士の衝突によって地下数10kmのマントルから地表にもたらされたカンラン岩でできた山である。アポイ岳のカンラン岩には、マグマができる様子が記録されている。また、カンラン岩特有の植生も見どころ。
- 洞爺湖有珠山
- 2000年に噴火した有珠山とその災害遺構、1943-45年にできた昭和新山、約10万年前の大噴火で形成されたカルデラ湖である洞爺湖がみどころ。2000年噴火に伴う地殻変動を目の当たりにできる。「変動する大地との共生」がテーマ。
- 糸魚川
- 5億年に渡る様々な時代の多様な岩石・地層、日本を二つに分ける大きな断層「糸魚川-静岡構造線」と地下の大きなへこみ「フォッサマグナ」がみどころ。縄文文化と関わりが深いヒスイ、断層と塩の道など、ジオと人に関わるテーマが豊富。
- 南アルプス (中央構造線)
- 九州から関東まで日本列島を縦断する大断層、中央構造線の露頭が見られる。断層に沿った直線上の谷の地形は見事。中央構造線の東側の南アルプスでは、千数百万年前〜一億数千万年前の付加体 (注参照) の地層を山登りしながら観察できる。
- 山陰海岸
- 2500万年前から1500万年前にかけて、大陸から日本列島が分離して日本海ができたときの火山活動に伴う岩石・地層が海岸に見られる。鳥取砂丘などの砂丘や砂州と、岩石の荒々しい浸食海岸の対照もみどころ。
- 室戸
- 海岸に沿って、千数百万年前〜五千万年前の付加体 (* 注参照) が見られ、地層の変形の様子が観察できる。海岸段丘、もともと波打ち際に住んでいた生物の化石などから、過去の地震に伴って室戸岬が隆起してきた様子がわかる。
- 島原半島
- 1990-95年に噴火した雲仙普賢岳とその災害遺構と、「島原大変肥後迷惑」と言われる1792年の噴火の遺跡、別府−島原地溝帯の活断層地形がみどころ。火砕流の恐ろしさとともに、火山の恵みを学べる。
* 注付加体 : 海洋プレート上の堆積物が、海洋プレートが沈み込む際にはぎ取られて陸側に付け加わってできた地質体。
以上
2. プレス発表のお知らせ
現在、予定中のプレスリリースはありません。
過去のプレス発表内容一覧
- 2008年10月20日
- 世界ジオパークネットワークへの申請地域決定 ----- こちら