2009年10月28日 更新

世界ジオパーク加盟申請地域と
日本ジオパークネットワーク加盟地域決定 !

2009年10月28日、経産省で第6回日本ジオパーク委員会が開催されました。委員会での審査の結果、2008年に日本ジオパークと認定された山陰海岸ジオパークが、世界ジオパークとしての加盟申請をすることに決まりました。また、恐竜渓谷ふくい勝山、隠岐、阿蘇、天草御所浦の4地域が日本ジオパークに認定されました。

4月に世界ジオパークネットワーク加盟申請希望地域と日本ジオパークネットワーク加盟希望地域を公募したところ、それぞれ3地域と6地域から応募があり、書類審査、プレゼンテーションと質疑応答、現地審査を経て、本日の委員会で上記の地域が認定されました。これにより、日本ジオパークネットワーク加盟地域は11地域 (うち3地域は世界ジオパーク) となりました。

世界ジオパークネットワークに加盟申請することが決まった日本ジオパーク

  • 山陰海岸ジオパーク:2500万年前から1500万年前にかけて、大陸から日本列島が分離して日本海ができたときの火山活動に伴う岩石・地層を見て、日本海の成り立ちがわかる。日本海の波浪でできた鳥取砂丘などの砂丘や砂州地形と岩石の荒々しい浸食海岸の対照も見どころ。

あらたに認定された日本ジオパーク

  • 恐竜渓谷ふくい勝山ジオパーク:日本有数の恐竜化石発掘量を誇る発掘現場と、そこから出た化石の研究成果を面白く教えてくれる恐竜博物館がある。縄文時代に火山が崩壊して泥流が運んだ巨石「伏石」が田園地帯の中に点在し、城下町の中の段丘崖からは美しい水が湧く。

  • 隠岐ジオパーク:大陸から隠岐が分離して島となる過程でできた、様々な種類の岩石がある。この岩石の多様性と、氷河時代には日本列島とつながっていたことを反映して、氷河時代の生き残りの植物があるなど、生物多様性が高い。海に半ば沈んだカルデラ、日本海の荒波が浸食してできた断崖など地形も見事。

  • 阿蘇ジオパーク:世界有数の巨大カルデラ阿蘇の火山景観、今も活動的な中岳火口、火山信仰の中心阿蘇神社、1000年以上続く野焼きと採草による美しい草原、湧水と温泉など、火山と人が作り上げた景観とその歴史を楽しむジオパークである。

  • 天草御所浦ジオパーク:アンモナイト、三角貝、恐竜、恐竜の足跡、ほ乳類など沢山の種類の化石が出る島、御所浦島は島まるごと博物館である。歩いて、海上タクシーで、島のあちらこちらで化石や地層を見ることができ、化石採集場では誰でも化石発掘体験を楽しめる。